躁うつの波を穏やかにするブログ

双極性障害の方に大切な『正見』とは?

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こんにちは。
躁うつ中和カウンセラーの笠井洋子です。


あなたは、正見という言葉を聞いたことがありますか?


正見とは、仏教の言葉であり、幸せに生きるための道を説いた『八正道』の中の基本の教えになります。

正見とは、『あるがままに観る』『囚われずに観る』という意味です。



「私はあるがままに観られてるよ!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが…

ほとんどの方はものごとをあるがままに観られてはいないのですね。

自分のフィルターを通して、無意識に意味づけをして観ている方がほとんどです。


特に双極性障害の方は、このフィルターが強かったり極端になっていたりする場合が多いです。


このフィルターのことを観念と言います。

観念とは、主観的な物事の捉え方・価値観のこと
(レッテルや思い込み、先入観、基準、好みと言い換えることもできる)



つまり、正見とは、『観念』を外してそのままを観るということなんですね。


分かりやすいように例を挙げて説明しますね。


観念を通して見てしまうと…

例えば、人から「あなたって変わってるね!」と言われた時に…

『変わってるって悪口を言われた!』と感じて、悲しくなったり怒りが湧いたりします。

逆に、『変わってるっていうことは個性があって素晴らしい!と褒められたんだ』と嬉しくなる人もいるでしょう。


でも、これはどちらも正見ではありません。


これを正見すると…

「あなたって変わってるね!」と言われたんだな、とだけ観る。

これが正見になります。



他の例で言うと…

例えば、「さすが、◯◯さんですね!」とあなたに対して相手が言ってきた時に…

『褒められたということは、私は人より価値があるんだ、優れているんだ!』と解釈して、調子に乗ってしまったりします。

逆に、『こうやっておだてて、何か裏があるに違いない!』『バカにされた!』と解釈して、怒りが湧いてくるかもしれません。


これも正見ではありませんね!


これを正見すると…

「さすが、◯◯さんですね!」と言われたんだな、とだけ観る。

これが正見になります。


ポイントは、ジャッジを入れずに観るということです。

良い悪いなどのジャッジを入れずに、あるがままに観るように意識してみましょう!



双極性障害のあなたが普段感じている…

・これは正しい!
・これは間違えている!
・こうあるべき!
・これが普通!
・これが常識!
・私は被害者だ!
・あの人が悪い!
・私は劣った存在だ!
・私は特別な存在だ!


これらはすべて、正見ができていない時に、感じる感情や思考です。


あなたはこのように感じることが多くはありませんか?

こんなふうに強い感情を感じていると心が疲れてしまいますよね。


双極性障害の方が躁と鬱を繰り返して、感情が激しく上がったり下がったりを繰り返していると、自分自身はもちろん、周りの人も振り回してしまうことになります。

そして、自分を攻撃(自傷行為)するか、周りの人を攻撃するかになってしまう場合も多いです。

…そんなふうでは幸せではないですよね。


そうならないための一つの方法として、『観念』を外してそのままを観る練習をぜひやってみてください。


観念を通さずにあるがままを観る練習を繰り返していくことで、少しずつ正見することができるようになっていきます。

正見ができるようになると、どんなことが起きても一喜一憂することがなくなり、感情の浮き沈みが小さくなっていきます。

そして、躁うつの波も穏やかにすることができます。


ただ、正見はすぐにできるようになるのは難しいものなので、慌てずにゆっくりと進めていってくださいね。


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