こんにちは。
躁うつ中和カウンセラーの笠井洋子です。
双極性障害のあなたは、『観念の法則』という言葉を聞いたことがありますか？
…初めて聞いたという方も多いかもしれませんね。
観念の法則は、双極性障害の方に限らずすべての方に適用される普遍的な法則です。
心理学で証明されているこの観念の法則を知っておくことで、双極性障害の躁うつの波をコントロールしやすくなり、穏やかに生きることができるようになっていきます。
では、観念の法則について順を追って説明していきますね。
観念の法則とは、一言でいうと、観念が人生を創っているという法則のことです。
※観念とは、主観的な物事の捉え方・価値観のこと
（レッテルや思い込み、先入観、基準、好みと言い換えることもできる）
観念の法則をシンプルに表すと…
観念→感情→思考→言葉→行動→結果
観念から感情が生まれ、
感情から思考が生まれ、
思考から言葉が生まれ、
言葉から行動が生まれ、
行動から結果が生まれ、
結果の積み重ねがあなたの人生となる
…これが観念の法則です。
この観念の法則に従って、あなたの過去・現在・未来が創られているのです。
例えば、観念がポジティブであると、そのあとの感情、思考、言葉、行動、結果もポジティブになります。
逆に、観念がネガティブであると、そのあとの感情、思考、言葉、行動、結果もネガティブになります。
このように、あなたの人生は観念によって創られているのですね。
双極性障害の方は、両極端の観念を強く持っていることが多いです。
例えば、『自分には特別な才能がある』という観念と『自分には何の才能もない』という両極端の観念をどちらも強く持っているとします。
そうすると、自分の調子がいい時は、『自分には特別な才能がある』という観念からポジティブな感情、思考、言葉、行動、結果が生まれるのですが…
自分の調子が悪い時には、『自分には何の才能もない』という観念からネガティブな感情、思考、言葉、行動、結果が生まれます。
もう一つ例を挙げると…
『自分は誰よりも愛されている』という観念と『自分は誰からも愛されていない』という両極端の観念をどちらも強く持っているとします。
そうすると、自分の調子がいい時は、『自分は誰よりも愛されている』という観念からポジティブな感情、思考、言葉、行動、結果が生まれるのですが…
自分の調子が悪い時には、『自分は誰からも愛されていない』という観念からネガティブな感情、思考、言葉、行動、結果が生まれます。
分かりやすいように極端な例を挙げましたが…
これが、それぞれ躁の時と鬱の時に双極性障害の方の身に起きていることになります。
(※一概にポジティブなのが躁で、ネガティブなのが鬱というわけではなく、ネガティブな躁という場合もあります。
どちらにしても、両極端な強いポジティブと強いネガティブを併せ持っている方が双極性障害の方には多いです。）
このように両極端な観念を強く持っていると、観念が刺激される出来事が起こった時、急に躁に上がったり鬱に下がったり、自分も周りも振り回してしまってとても生きづらいです。
「自分ならなんでもできる！」と突っ走ってしまったり、逆に「自分はダメだ…」と何も行動ができなくなったりしてしまうのですね。
また、周りの人に対して攻撃的になったり、逆に自分で自分を卑下して自暴自棄になってしまったりもします。
そして、ジェットコースターのような人生を歩むことになってしまうんですね。
ですので、この両極端な観念を修正していく必要があります。
極端なポジティブでもネガティブでもなく、自分が生きやすいように、バランスのとれた柔軟な観念に修正していくことが大切です。
そうすることで、少しずつ躁うつの波をコントロールしやすくなり、徐々に躁うつの波が穏やかになっていきます。
双極性障害というのは脳の病気ですので、脳の問題とも言えますが、躁や鬱に切り替わるきっかけとしては、『観念』が関わっていることがほとんどなのです。
ですので、あなたが持っている観念を緩めて修正していく必要があります。
私がこの『観念の法則』について初めて知った時は、すごく衝撃を受けました！
…だからこれまで何度となく激しい躁うつの波を繰り返してきてこんなに苦しかったんだ！とすごく納得した記憶があります。
観念によって自分の人生が創られていると知って、双極性障害と観念の法則の関係を学んで…
「よし！観念を修正して、躁うつの波を穏やかにしていこう！」と心に決めたことを今でも覚えています。
そして今、観念を修正してきたお陰で、双極性障害の寛解状態を５年ほど維持できています。
毎日がとても穏やかで、躁うつの波に翻弄されることが無くなって、すごく生きやすいです。
観念の法則を知れて、学ぶことができて本当によかったなと思っています。
私と同じ双極性障害を抱えるあなたも、観念の法則について深く学んで、観念を修正して、躁うつの波を穏やかにしていきませんか？
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