
こんにちは。
躁うつ中和カウンセラーの笠井洋子です。
今回は、双極性障害の方に多い被害者意識と加害者意識についてお話しします。
双極性障害のあなたは、こんなふうに感じることはありませんか?
こんなにやってあげてるのに、誰も私に感謝してくれない!
一生懸命働いているのに、上司が評価してくれない!
真剣に話をしているのに、ちゃんと話を聞いてくれない!
…これらは、被害者意識を持っている時に湧いてくる感情や思考の一例です。
被害者意識とは…
①被害を受けたという意識
②不当な扱いを受けたという意識
のことをいいます。
ポイントは、それが事実とは限らないという点です。
実際にどうかは別として、自分の中に敵を作ってしまうので、被害者意識を持つと周りに敵が多くなり、苦しい人生になってしまいます。
被害者意識を生み出す思考は…
【◯◯のに××してくれなかった】です。
つまり◯◯という行為に対して、××という見返りを求めるという思考が、被害者意識を生み出すのです。
《例①》こんなにやってあげてるのに、誰も私に感謝してくれなかった。
《例②》一生懸命働いているのに、上司が評価してくれなかった。
《例③》真剣に話をしているのに、ちゃんと話を聞いてくれなかった。
双極性障害の方は、こういった被害者意識を感じやすい傾向にあります。
これには、生まれ持った気質や環境的な要因、観念(主観的な物事の捉え方・価値観)など様々なことが影響していると考えられます。
また、双極性障害の方は、逆に加害者意識を感じてしまうことも多いです。
加害者意識とは…
①被害を与えたという意識
②迷惑をかけたという罪悪感の意識
のことをいいます。
ポイントは、被害者意識と同様、それが事実とは限らないという点です。
双極性障害の方は気分の上がり下がりが大きいため、主に躁から鬱に落ちた時に加害者意識を感じることが多いです。
どうして躁から鬱に落ちた時に加害者意識を感じやすいのかを順に説明していきますね。
躁の時は、万能感が生まれて、大きな買い物をしたり、勢いで仕事を辞めてしまったり、人間関係を断ち切ってしまったりということが起こりやすいです。
そして、そのあと鬱に落ちた時に…
・なんであの時あんなことをしてしまったんだろう
・あんなに良くしてもらったのに
・恩を仇で返してしまった
・すごく失礼なことをしてしまった
・迷惑をかけてしまったのではないか
・友達を傷付けてしまった
…など、躁の時にやりすぎてしまったことを鬱の時に思い返して加害者意識を感じ、自分を責めて落ち込んでしまうということが起こります。
躁と鬱で別人のように内面や言動が変わってしまうので、躁の時は本気で正しいと思ってとった言動が、鬱の時にはその言動は間違いだった…というふうに感じて加害者意識が生まれやすいということです。
加害者意識を生み出す思考としては…
【私の言動で△△なってしまった】となります。
《例①》私の言動で、相手に嫌な思いをさせてしまった。
《例②》私の言動で、相手に迷惑をかけてしまった。
《例③》私の言動で、相手を傷付けてしまった。
ここで、過度な被害者意識と加害者意識を持つことで生じる問題を考えてみましょう。
まず、被害者意識や加害者意識が強すぎると、なかなか行動ができなくなってしまいます。
自分は被害者だ!(又は加害者だ!)と感じることによって、行動を起こすことが怖くなってしまうからですね。
また、周りに敵が多いように感じ、生きるのが苦しくなってしまうということが考えられます。
あなたも、こういった経験はありませんか?
私は、躁うつの波に翻弄されていた頃は、被害者意識と加害者意識のどちらも強く持っていたと思います。
でも、今ではだいぶ弱まってきました。
それは、自分の中にある観念を一つ一つ修正していったからです。
※観念とは、主観的な物事の捉え方・価値観のこと
(レッテルや思い込み、先入観、基準、好みと言い換えることもできる)
また、加害者意識は被害者意識から生まれます。
つまり加害者意識が強い人は、被害者意識も強く持っているということなのです。
ですので、加害者意識が強い人は、まずは被害者意識を手放すようにしましょう。
被害者意識を手放していくためには、観念を修正する必要があります。
まずは、あなたの中にある、
『◯◯の行為には××で返すべきだ』という観念を修正していきましょう!
そうすることで、まずは被害者意識が弱まり、結果的に加害者意識も弱めていくことができます。
そして、行動もしやすくなって、敵だと感じる人が少なくなって生きやすくなっていきます。
今日のお話に出てきた観念についてもっと知りたい!観念の修正の方法を知りたい!という方には…
『躁うつの波を穏やかにする無料メール講座』で詳しくお伝えしています。
ぜひ、下記の無料メール講座に登録してみてくださいね♪
観念を修正して、被害者意識と加害者意識から抜け出しましょう!